糖尿病患者に血糖降下薬の過剰投与等により低血糖症となり、最終的に死亡するに至ったなどとして損害賠償を求めた事例
名古屋地裁 平成29年11月29日判決
事件番号 平成27年(ワ)第3169号
88歳の患者が、経口血糖降下薬の投与を減量または中止しなかったことで、入院中に低血糖症となり死亡したと損害賠償請求をした。
裁判所は、患者の食事摂取量をもって、シックデイの状態にあったとは認められないこと、医師が経口血糖降下薬の投与量を維持したことは裁量の範囲内の治療と認められ、その他の注意違反義務は認められないと、請求を棄却した。