肺炎の重症度，ＡＲＤＳ（急性呼吸窮迫症候群）発症の確認を怠り患者が死亡した件

肺炎の重症度，ＡＲＤＳ（急性呼吸窮迫症候群）発症の確認を怠り患者が死亡した件

 東京高裁　平成28年8月18日　判決

事件番号　平成28年（ネ）第243号

ＭＲＳＡと診断され入院していた患者が死亡した。死因は肺炎によるＡＲＤＳであった。ＡＲＤＳの発症から死亡までは約2日とされた。

地裁では，患者の肺炎が重症であったとは認め難く，数時間のうちに容態が急変する兆候があったとは言えず，病院，医師らの対応に過失を認めることはできないとした。高裁も同様の判断とした。