事例集(最近の裁判例)
- 悪性を疑う(乳頭癌を疑う)と診断され甲状腺左葉切除術等の手術を受けたが,病理組織検査で癌細胞は検出されなかった事例
- 東京地裁 平成30年4月12日判決 事件番号 平成27年(ワ)第16559号 本件は,被告Y1の開設する甲状腺疾患の専門病院において,穿刺吸引細胞診を受けたところ,悪性を疑う... 続きを読む»
- 左聴神経腫瘍の摘出手術を受けた際,椎骨動脈を損傷され,ふらつき,めまい等の後遺症を負ったとして損害賠償を求めた事例
- 東京地裁 平成30年2月26日判決 事件番号 平成27年(ワ)第26800号 本件は,被告の開設する病院(被告病院)において左聴神経腫瘍の摘出手術を受けた原告(患者)が,手術... 続きを読む»
- クリニックで出産後,出血量が多いことなどから救急車で総合病院に搬送され,4日後に播種性血管内凝固症候群(DIC)により死亡した事例
- 水戸地裁 平成23年1月27日判決 事件番号 平成19年(ワ)第258号 本件は,分娩のために被告医療法人が当時開設していた被告クリニックに入院し,第2子である原告X3を出産... 続きを読む»
- 脳出血の手術を受け術後管理中,医師の過失で重篤な後遺症が残ったとして損害賠償を求めた事例
- 神戸地裁 平成25年4月18日判決 事件番号 平成21年(ワ)第4197号 本件は,被告病院において脳出血の手術を受けた原告A及びその妻である原告Bが,上記手術の術後管理中,経... 続きを読む»
- 下肢の骨接合術等の手術の合併症による後遺症が残ったことにつき,医師らが適切な医療行為を受ける期待権の侵害を理由とする不法行為責任を負わないと判断された事例
- 最高裁 平成23年2月25日判決 事件番号 平成21年(受)第65号 本件は,上告人が開設する病院において同病院に勤務していた上告人医師の執刀により下肢の骨接合術等の手術を受け... 続きを読む»
- 気管支喘息の患者が薬剤投与により心臓疾患が悪化したケース。医師が薬剤処方についての説明義務違反があった事案
- 札幌地方裁判所判決 平成19年11月21日 平成18年(ワ)第2809号 主 文 1 被告は,原告に対し,110万円及びこれに対する平成1... 続きを読む»
- 脳梗塞慢性期で予防的にバイパス手術を行ったが新たに脳梗塞になり重度の後遺障害が残った件。
- 岡山地裁 平成30年10月2日判決 事件番号 平成26年(ワ)第474号 医師がバイパス手術の適応があると考えて、再発防止目的で手術を行ったが結果的に死亡した。 裁判所は既に内科的治療は限界... 続きを読む»
- 小腸絞扼性イレウスを発症して穿孔し,汎発性化膿性腹膜炎に罹患して敗血症により死亡した事例
- 福岡地裁久留米支部 平成27年9月4日判決 事件番号 平成24年(ワ)第157号、同27年(ワ)第27号 本件は,原告の妻である亡患者が,被告社会医療法人の経営する病院(以下「... 続きを読む»
- 重症新生児仮死の状態で出生,脳性麻痺等の後遺症が残った事例
- 名古屋地裁 平成26年9月5日判決 事件番号 平成23年(ワ)第5927号 本件は,被告の開設する病院(被告病院)において重症新生児仮死の状態で出生した原告X1に脳性麻痺等の後... 続きを読む»
- CT検査の結果から、癌を疑ってMRI検査をすべきとして賠償請求を求めた事例。
- 名古屋地裁 平成29年11月22日判決 事件番号 平成27年(ワ)第105号 救急搬送された病院でCTと超音波検査を行い胆嚢十二指腸婁及び胆石イレウスと診断された。 その後、手術によりイレウ... 続きを読む»
- 鎮痛剤の使用を同意なく取りやめた結果、患者が苦痛を被ったとして賠償請求を求めたが棄却した。
- 那覇地裁 平成31年4月16日判決 事件番号 平成29年(ワ)第205号 全身性エリテマトーデスと診断されていた患者が、三叉神経痛を診断された。そこで麻薬性鎮痛... 続きを読む»
- 多発性硬化症の鑑別または鑑別を継続する義務を怠ったため、後遺障害が残存し賠償請求を認めた。
- 大阪地裁 平成30年10月30日判決 事件番号 平成27年(ワ)第858号 平成18年に病院を受診し脊髄梗塞と診断された。その後、患者が偶然多発性硬化症のパンフ... 続きを読む»
- 看護師の採血中に過失が認められCRPSを認定した件
- 東京高裁 平成27年3月25日判決 事件番号 平成27年(ネ)第1456号 看護師の採血手技上の注意義務違反によって正中神経を損傷し、CRPS typeⅡ、い... 続きを読む»
- 抗がん剤を過激投与したため、その副作用の過失が認められた事案
- さいたま地裁 平成15年3月20日 平成14年(わ)第1809号 主 文 被告人X1を罰金20万円に,被告人X2を罰金30万円に,被告人X... 続きを読む»
- 糖尿病ないし糖尿病性ケトアシドーシスの検査・治療を行わなかったため,胎児死亡及び子宮摘出に至ったとする事件。 糖尿病の発症を認めたが,糖尿病ないし糖尿病性ケトアシドーシスを疑う兆候がなかった時点ではその検査をする義務はないとした事案。
- さいたま地裁 平成18年11月17日 平成15年(ワ)第2888号 主 文 原告の請求を棄却する。 訴... 続きを読む»