事例集(最近の裁判例)
- 悪性所見が確認されていないのに乳がん(浸潤性)と診断され,乳房温存・リンパ節郭清手術を施行されたことについて,病院及び病理診断の委託先会社に損害賠償を求めた事例
- 京都地裁 平成30年10月24日判決 事件番号 平成24年(ワ)第2466号 本件は,C病院(のちにDに商号変更,Dから事業譲渡を受けた被告Bが原告に対する債務を承継)におい... 続きを読む»
- 出生後に脳性麻痺となったのは,担当医師の診療行為上の過失によるものであるとして損害賠償を求めた事例
- 京都地裁 平成30年3月27日判決 事件番号 平成25年(ワ)第3618号 本件は,被告医院で出生した原告らの子が脳性麻痺となったのは,被告医院を運営する被告医療法人の代表者理... 続きを読む»
- 左眼白内障手術後に網膜剥離を発症してほぼ失明状態に至った事例
- 鹿児島地裁 平成30年5月22日判決 事件番号 平成25年(ワ)第101号 本件は,被告病院で左眼白内障手術を受けた患者(手術時75歳)が,被告医療法人(被告病院を運営する医療... 続きを読む»
- 検査結果に基づき行うべき定期検査を怠った為、胆管細胞癌の発見が遅れ死亡した事例
- 名古屋高裁判決 平成29年2月2日 本件は,亡夫の相続人である控訴人妻,子らが,被控訴人には,亡夫について,定期的な肝臓検査を行い,また,肝臓の病変をより早期に発見し,適切な精査... 続きを読む»
- 脳腫瘍部分切除術を受けた後に頻脈や高熱等の症状が現れ,約4か月後にくも膜下出血を起こして死亡するに至った事例
- 東京地裁 平成29年10月26日判決 事件番号 平成27年(ワ)第7000号 本件は,被告病院において脳腫瘍部分切除術を受けた後に頻脈や高熱等の症状が現れ,それから約4か月後... 続きを読む»
- 出産のための帝王切開手術中及び術後に右上肢から点滴投与を受けていた薬剤が血管外へ漏出,右上肢カウザルギーの後遺障害が残存したとして損害賠償を求めた事例
- 東京地裁 平成29年3月23日判決 事件番号 平成26年(ワ)第11166号 本件は,原告が,被告病院において,出産のための帝王切開手術中及び術後に右上肢から薬剤の点滴投与を受... 続きを読む»
- ERCP(内視鏡的逆行性膵胆管造影)及びEPBD(内視鏡的乳頭バルーン拡張術)を受け,施術後に十二指腸穿孔を起こすなどした事例
- 東京地裁 平成23年6月9日判決 事件番号 平成20年(ワ)第2708号 本件は,被告病院においてERCP(内視鏡的逆行性膵胆管造影)及びEPBD(内視鏡的乳頭バルーン拡張術... 続きを読む»
- 出産後に弛緩出血となり,その後多臓器不全等により死亡したのは,医師に過失があったためであるとして損害賠償を求めた事例
- 横浜地裁 平成23年3月23日判決 事件番号 平成18年(ワ)第4867号 本件は,被告病院において出産したAが,出産後に弛緩出血となり,その後多臓器不全等により搬送先の病院で... 続きを読む»
- 重度の全身熱傷の患者に対して,デブリードマン(外科的壊死組織切除術)を行う体制の整った医療機関に速やかに転送すべき義務を怠った事例
- 宮崎地裁 平成29年1月25日判決 事件番号 平成26年(ワ)第333号 本件は,自宅の浴槽において意識を喪失し,被告病院に救急搬送され入院,その後大学病院に転院して処置を受... 続きを読む»
- 入院中の患者に留置されていたカテーテルからの大量出血により死亡するに至った事例
- 鹿児島地裁 平成30年5月9日判決 事件番号 平成29年(ワ)第127号 本件は,被告病院に入院中の患者(死亡当時83歳)が,右鼠径部に留置されていたフェモラールカテーテル(... 続きを読む»
- 硫酸アトロピンの含有量を誤って調剤された薬でアトロピン中毒による意識障害を起こし救急搬送,その後長期にわたり適応障害,不安障害等の症状が残存した事例
- 東京地裁 平成29年10月30日判決 事件番号 平成28年(ワ)第5735号 本件は,原告の男性が,被告の開設する薬局の薬剤師が硫酸アトロピンの含有量を誤って調剤した薬を服用... 続きを読む»
- 左人工股関節置換術を受けた後,置換術後緩みにより再置換術を受けることとなったのは,手術及びその後の対応に過失があったとして損害賠償を求めた事例
- 津地裁 平成29年9月25日判決 事件番号 平成27年(ワ)第459号 本件は,左変形性股関節症に罹患していた患者(本件手術当時71歳の女性)が,被告病院において左人工股関節... 続きを読む»
- 持続性心房細動の治療のためカテーテルアブレーションを受けた患者,脳梗塞を発症し後遺症が残った事例
- 名古屋地裁 平成28年2月17日判決 事件番号 平成24年(ワ)第5496号 本件は,被告病院において,持続性心房細動の治療を目的としてカテーテルアブレーション(経静脈的ないし経動脈的に電極... 続きを読む»
- 耳管通気処置を受けた際に意識を消失し心肺停止となった女児に対し,適切な救命措置が行われず,その後死亡した事例
- 仙台地裁 平成28年12月26日判決 事件番号 平成25年(ワ)第1219号 本件は,当時11歳の女児が,被告クリニックにおいて耳管通気処置(金属のカテーテルを経鼻的に耳管咽頭口部に導入して... 続きを読む»
- 連続的に分娩監視を行うべき義務を怠った過失により,新生児が虚血性低酸素性脳症を発症し,約2年4か月後に死亡するに至った事例
- 大津地裁 平成23年1月13日判決 事件番号 平成20年(ワ)第18号、同年(ワ)第120号 本件は,被告病院において出生した新生児について,原告ら(新生児の父母)が,同病院医... 続きを読む»