身内が医療過誤の疑いで亡くなりました。原因を明確にするには解剖を行ったほうが良いのでしょうか?
回答
原因究明のためには、医師から受ける説明を確実にメモをとり(できればボイスレコーダー等で録音)、解剖を検討すべきです。解剖には、以下の3つがあるとされます。- 病理解剖(一般的には治療を行った病院でなされる、死因等を解明するための解剖)、行政解剖(不自然死に対してその死因を明らかにするために監察医の行う解剖)、司法解剖(主に大学の法医学教室において、裁判所ないしは捜査機関が関与して行う解剖)。
- 医療ミスが疑われるケースにおいては、警察に通報して司法解剖を求めるということもあり得ますが、いきなり警察の関与を求めるというのに躊躇を覚える方も多いと思います。そのような場合、病理解剖でもよいと思います。同一の病院だから信用できるか、という疑問もありますが、これまでの経験では、別の医師が解剖する場合は、かなり信用性が高い結果が得られると思っています。
- 最近、死亡時画像診断(Ai)オートプシー・イメージング(Autopsy imaging)という方法も普及しつつあるようです。これは、死亡した人をCTやMRIで全身を撮影して診断する方法で、死体を傷つけず、簡易に行えるメリットがあるということです。